茶豆和菓子のおは・きな・ずん!

車椅子の漫画家、茶豆和菓子(ちゃまめわかこ)がいろいろ書くよ!見ていってね!

未成年の自殺者増加。悩むあなたへ、茶豆からのメッセージ。

茶豆和菓子の おは・きな・ずん!
はっじまっるよ~!
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こんにちは!
 
 
昨日、ちょっとショッキングな
ニュースを耳にして、
とても悲しい気持ちになりました。
 
 
厚生労働省の調べによると、
昨年、平成29年度の自殺者数
全体的には2万1321人と、多いながらも
8年連続で減少したということなのですが、
そのなかで
未成年(中高生)の自殺者数だけは
前年よりも増えて、
346人にまで上ったというのです。
 
自殺の原因として最も多かったのは
「学校に関する問題」だったそうです。
 
「学校の問題」かぁ・・・
 
学校って、子供にとっての
「社会」そのものですよねぇ。
 
その学校で 生きていくためには、
勉強や 部活、
友人や 先生との関係など、
こなさなければならない問題が
たくさんあります。
 
今回のニュースを聞いて、
茶豆は
自分が学校生活で感じていた
「生きづらさ」を思い出していました。
 
このブログの
先日の講演会などでも
お話しさせてもらいましたが、
茶豆は876gの未熟児で生まれたため、
脳や体の発達が、とにかく不完全で
アンバランスでした。
 
生まれた瞬間から続く闘病生活に、
まだ「死」という概念も わからない
5歳くらいの頃から、
生きることに絶望していました。
 
つたない言葉で
 
「どうして明日になるの?
 明日はもう来なくていいのに!」
 
と、「死んでしまった方が楽だ」
というようなことを言い、
毎日、壁に 頭をぶつけたり
ハサミで 髪や 手を切ったりする
自傷行為もしていました。
 
そんなふうに、脳や 心が
ぐちゃぐちゃな状態だった茶豆は、
いま病院に行ったとしたら
自閉症や ADHDなどの
発達障害だといわれるような症状が
長く続いていました。
 
いまでこそ、
うつや 自閉症ADHDなどの
身近なものになってきていますが、
茶豆がまだ小さかった15年くらい前は
そうした概念さえなく、
今のように、その人それぞれに
合わせた診断が降りたり、
細やかなケアを受けられるような
システムではありませんでした。
 
まぁ、なんというか、
その当時は、病気に限らず
生きていく上でのあらゆることが
「病気か・健康か」
「〇か・×か」みたいに
2種類にバッサリと
分けられているような感じでした。
 
そんななかで、
体も 心も 未完成で 不完全で、
様々な症状が
めっちゃグレーゾーンだった茶豆は、
学校という集団のなかで、
身体的にも精神的にも
「みんなと同じこと」ができず、
とても苦労しました。
 
「みんなと同じこと」
できるかどうか。
 
これってとっても大事ですよね。
 
だって、
本の学校システムのなかで
「みんなと同じこと」ができるってことは
点数が取れるってことですもの。
 
点数が取れれば、
受験も安心で、居場所もできて、
先生や 親に褒められて、
居心地がいいですよね。
 
でも、本来
ひとはそれぞれスペックも違えば、
できること、できないことの種類も
千差万別のはずです。
 
それは、
健常者か 障害者か とかいうことではなく、
誰もが、
できること・できないこと、
得意なこと・不得意なこと
には差があるし、あって当たり前なんです。
 
 
そりゃそうですよね。
 
茶豆も、数学的な才能、ほぼゼロだし。
 
体力ないし。
 
風邪なんてひこうもんなら
すぐ肺炎になっちゃうし。
 
でも、そんなふうに
生まれてからずーっと、
猛烈に具合の悪かった茶豆にも、
あるときから
「できるようになったこと」がありました。
 
 
歌が歌えるようになったのです。
 
肺がつぶれて生まれたため
ずっと、声を出すことが
できなかった茶豆が、です。
 
歌うことは、具合の悪い茶豆にできる、
ほぼ唯一の「自己表現」になりました。
 
そうして、自分の気持ちを
歌に乗せて表現できるようになったら、
「まだまだ具合は悪いけど
明日も歌いたいから、
もう1日、生きていてもいいかなあ」
って、思えるようになりました。
 
自分で自分を受け入れることが
できるようになったんですね。
 
すると次第に、
親や周りの人が、どれほど自分を
心配してくれているのかということを
考えるような、
心理的な余裕も出てきました。
 
もちろん、
いまの学校で生き抜くには
点数はとても大事です。
 
大人は「好きなことを見つけなさい」
というけれど、同時に
「好きなことができても
 点数が取れなきゃ意味ないでしょ」
と、矛盾したことを言ってくるでしょう。
 
好きなことがあるだけでもダメ、
点数が取れるだけでもダメ・・・?
 
じゃあ
 
好きなこともない、
点数も取れないってひとは、
どーしたらいいのっ!?って
 
思っちゃいますよね。
 
また、
思春期の学校生活のなかでの
「好きなこと」って
賞を取りましたとか、1番になりましたとか、
それが ずば抜けたことでないと
認めてもらえない感じ、
ありませんか?
 
 
なんだか「好きなこと」さえも
点数化されてしまうような
気がしますよね・・・
 
 
たしかに、学校のように
成績や点数が重要な世界では、
より成績が良いひとの方が、
「いい生徒」で「いいひと」と
思われるかもしれません。
 
でも、
たくさんの子供たちが、そのような
「いいひと」や「誰かが望む自分」で
い続けるためのストレスに耐えきれず、
今日も誰かをいじめたり、
死を選んでいたりするのだとしたら、
こんなに悲しいことはありません。
 
だからこそ、
小さい頃の茶豆がそうだったように
「こんな自分、情けないし、悔しいけど、
もう1日、生きてみてもいいかなぁ」
と、
だれに評価されなくても
だれに点数をつけてもらえなくても
自分が生きて存在することを
許せるほど好きなことが。
 
つまり
心の底から好きなことが、
人間には必要なんじゃないでしょうか。
 
それは、
「誰かが望む自分」ではなく
「自分が望む自分」であることを許す、
勇気あることなのです。
 
茶豆はそうした、
「人間や社会の多様性」や、
 
「自分の中の
良い部分も、悪い部分も
ぜんぶ自分で、
それでいいじゃないか」
 
というメッセージを
みなさんに少しでも伝えたくて、
今日も
まぼろし国 王立広報部 八王子支部
部屋で、「まぼおは」 を描いています。
 
どうかみなさんが、ほっとひと息ついて、
もう1日、もう1日、と生きてくれますように。
心から好きなことが見つかりますように
 
と、祈りながら。
 
まぼろし国においで.png

 
今日のおは・きな・ずん、
いかがでしたか?
 
厚労省は、
今回の自殺者総数の調査の結果を受けて、
「自殺対策強化月間」の今月、
SNSなどを使って、
若者の悩み相談を実施するそうです。
 
茶豆も、
上智大学の心理学科を卒業して
カウンセラーの資格を持っているので、
TwitterなどのSNS
無料のお悩み相談を受け付けております。
 
もし、みなさんの中に
とてもつらい思いをしている方が
いらっしゃったら、
悲しい道を選ぶ前に
茶豆に愚痴ってスッキリしませんか?
 
お待ちしております。
 
それでは今回はこのへんで。
 
(*´ω`*) またね~
 
 
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『まぼおは』をご覧いただけます!
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