茶豆和菓子のおは・きな・ずん!

車椅子の漫画家、茶豆和菓子(ちゃまめわかこ)がいろいろ書くよ!見ていってね!

東京オリパラに向けて変わる!判じ絵からひも解くピクトグラム

茶豆和菓子の おは・きな・ずん!
はっじまっるよ~!
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こんにちは!
 
2020年の
ピクトグラムの見直しが
進んでいるみたいですね!
 
あ、ピクトグラムとは
こういうマークや絵のことです。
 
非常口ピクト.png
 
日本語では
案内用図記号というそうです。
 
こうしたたくさんの図や記号が
地図やお店の案内板などに
描かれているのを
目にしない日はありません。
 
来たる東京オリ・パラを目指して
変更・追加が考えられている
ピクトグラムですが、
「絵や図で意図を伝える」
という意味では、
大昔の石器時代などの壁画も
いえるのかもしれませんね。
 
 
 
ピクトグラムの歴史】
 
現在のものに近いピクトグラム
考案されたのは、1920年
 
オーストリアの経済学者が、
社会の動向経済状況
ひとめでわかりやすく
示すために考えたのがピクトグラムで、
 
その絵柄はISOタイプ(アイソタイプ)
と呼ばれており、
現在でも国際基準となるのは
このISOタイプです。
 
デザイナーのGerd Arnts氏の
サイトでは、たくさんのISOタイプの
ピクトグラムを見ることができます。
ふむふむ~、
もともと経済的なことを示すための絵なので、
船や穀物、燃料などにまつわる記号も
多いようですね!
 
 
 
【広まったのは東京五輪 in 1964】
 
こうしたピクトグラム
世界的に広まったのは、
1964年の東京五輪でした。
 
英語でのコミュニケーションが
今よりももっと困難だった
当時の日本では、
「来日した外国人が困らないように、
誰がみてもすぐわかるデザイン」
を作ることが重要でした。
 
日本にはもともと
紋章家紋の文化があるので、
そのような伝統を生かしながら
たくさんのピクトグラムが作られ、
現在のJIS(日本工業規格として
統一されたようです。
 
街中でよくみかけるトイレの記号なども
その当時に作られたピクトグラムで、
場所によってけっこういろいろな
描かれ方をしていますが、
LGBTが認められてきた昨今では、
よりジェンダーに配慮した
デザインになっているそうです。
 
1964年の東京五輪から時代は移り、
無線LANやATMなど、
当時はなかったものを
新たにピクトグラムによって表す
必要が出てきました。
 
そんななかで
いま問題になっているのが、
「日本と世界のギャップ」です。
 
JIS規格ISO規格の差ですね。
 
温泉マークを改定するかどうか
といった議論は、みなさんも
記憶に新しいのではないでしょうか。
 
さて、
この7月から正式に変更・決定予定の
ピクトグラムの一部が
コチラです。
 
経産省ピクト.png
 
ぱっと見で、アレですよね。
「ヒト型が多い」感じがしますね~。
 
パーキング(駐車場)も、
外国の人が混乱しないようにと、
車のマークが追加されています。
 
茶豆はこれこそが、
「日本語と外国語の差」
なのだろうと思います。
 
新しいピクトグラムにも、
すでに国内で周知されているマークも
多いですが、
日本で使われてきたJIS規格では、
カバンや赤ちゃんのマークなど、
モノの絵を描いてある場合が多く、
「なにがある場所なのか」
描かれています。
 
それに対してISO規格では
ヒト型を描くことで、
動作の絵になっており、
「自分がそこでなにをするのか」
ハッキリと示してあります。
 
こうしてくらべてみると、
空気を読んだり、遠回しに話したりして、
「言わなくてもわかるよね!」
と、お互いに
物事のわかりきった部分を
どんどん省略していく日本語と、
誰が・何を・どうする、というように
「ハッキリ言わないと わからないよね!」
と、言語的にもハッキリ主張する
外国の文化との差に似ていると思うのです。
 
ただ、やっぱり日本語的には
みんながわかりきっていることって、
省略したくなっちゃいますよね。
 
そういえば、
もともと日本には、江戸時代から
判じ絵(はんじえ)」というものが
ありました。
 
判じ絵とは、たとえば、
ひらがなの「は」に対して「歯」の絵を、
「菊」の花を表すときに
音を「聞く」絵をあてはめるなど、
文字の意味や発音に対して絵を当てはめた、
なぞなぞみたいな絵のことで、
江戸時代にはお店の看板にも
たくさん使われていて、
とてもポピュラーなものだったそうです。
 
茶豆は判じ絵が大好きなのですが、
とくに国立国会図書館のHPにある
判じ絵クイズがなかなか手強くて
解き甲斐があるので、
ぜひみなさんも挑戦してみてください!
 
 
おっと、
ついつい話がそれてしまいました。
 
 
つまり、日本では昔から
物事を絵や記号で表現したり、
その絵が何を表しているのかを
予想して考える文化があって、
それが
現代のピクトグラムの表現にも
受け継がれているのではないかと思ったわけです。
 
まぁ、茶豆的には、
旧バージョンのピクトグラムも好きだし、
新バージョンのピクトグラムにも、
「ヒト型がなくてもわかるじゃん!?」
って思うものもあるけれど、
様々な文化や言語のちがいを
持つ人々が集まるようになった
現代の日本では、新時代の記号として
「みんながわかる動作
示すことで、
より良いオ・モ・テ・ナ・シ
なるのかなと思いました!
 
 
・・・ということで、
ここで茶豆からの判じ絵クイズです!
 
次の絵はそれぞれ何を
表しているでしょうか!
 
判じ絵01.png
 
判じ絵02.png
 
 
答えは 最後を見てね(*´▽`*)↓
 
 

 
今日のおは・きな・ずん、
いかがでしたか?
 
江戸時代の判じ絵まで
幅広く語れて楽しかったです~
(*´▽`*)
 
じつは茶豆、
江戸時代、大好きなんですよね~!
 
ではでは、
判じ絵クイズの答えです!
 
 
 
A.1 「湯屋(ゆや)」
 代表的な、お風呂屋さんの看板。
 弓(ゆ)に射る(いる=入る)ことから。
 
 
A.2 「抜いた」と「沸いた」
 お風呂屋さんのサイン。
 現代でいう「OPEN」「CLOSED」のこと。
 
 「ぬ」の書いてある板=ぬ・板
 =(湯を)抜いた=準備中
 
 「わ」の書いてある板=わ・板
 =(湯が)沸いた=営業中
 
 
いまも「抜いた」「沸いた」の
判じ絵を使っている銭湯があるそうです。
 
めっちゃ行ってみたい~!
 
それでは今回はこのへんで!
 
またね~(^^)/
 
 
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