茶豆和菓子のおは・きな・ずん!

車椅子の漫画家、茶豆和菓子(ちゃまめわかこ)がいろいろ書くよ!見ていってね!

障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」終刊のお知らせ。

茶豆和菓子の おは・きな・ずん!
はっじまっるよ~!
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こんにちは!
 
 
秋は、いろんな秋がありますよね。
 
食欲の秋に芸術の秋、それに読書の秋
 
みなさん、最近、本読んでますか?
 
大人になると忙しくって、
読みたい本も
なかなか読めないですよね~
 
あぁ~、
茶豆、中高の6年間は
ずーっと図書委員だったから、
図書室に入り浸って
いろんな本を読み漁ってたなぁ。
 
ファンタジーやエッセイなどはもちろん、
アニメ系や文学系の雑誌にはじまり、
ニュートンなどの雑誌も
(意味はちんぷんかんぷんでしたが)
ひととおり目を通していました。
 
図書委員だから、学校に届いた最新号を
誰よりも早くに
読めちゃったりしたんですよねぇ~
いやぁ、楽しかったなぁ~
(*´▽`*) えへへ
 
 
この夏、
知っていたら絶対読んでいたであろう
めっちゃステキな雑誌が終刊しました。
 
1979年に大阪のりぼん社から創刊された、
障害者問題総合誌
「そよ風のように街に出よう」です。
あぁ、全然知りませんでしたっ・・・!
 
(;´Д`)
 
でも、調べてみたら
とても素晴らしい雑誌だったのです!
 
「そよ風」は、
よくある感じの障害者をめぐる理論や
実現可能かどうかもわからない政策について
議論をするものと違い、
それぞれがひとりの人間として
現実の社会を生きている障害者の
リアルな声にこだわる雑誌でした。
 
そのトピックは
障害者の恋愛や出産など多岐にわたり、
普段はなんとなく聞くのがはばかられたり、
見過ごされたりするような問題を
率先して取り上げる雑誌だったそうです。
 
そんなかっこいい雑誌の創刊当時から
編集長を務められた河野秀忠氏が、
先週9月8日、
「そよ風」の最終刊・第91号を見届けて間もなく
天国へ旅立たれました。
 
河野さんは
「鉄の意志がなければ
 生きられない社会は、
 鉄のように冷たい」
 
「社会に不可欠なのは水道、
 電気、ガス、そして福祉」
 
「心のアンテナを
 全開状態にしていないと、
 風のように吹き抜ける幸せを
 つかまえられない」
 
など
多くの金言を遺していらっしゃいます。
 
うーん、どの言葉も好きだなぁ・・・。
 
心よりご冥福をお祈りいたします。
 
「そよ風」の創刊当時、バリアフリー
広まっていなかったころ、
障害者に対する偏見や先入観は強く、
公共のシステムもまだまだ不充分でした。
 
そんな当時の「そよ風」の特集、
車いすひとりある記」によると、
脳性マヒの男性が車イスで
ひとりで外出してみるという体験を
してみたそうですが、電車に乗ろうとしたら
「介助者がおらんのやったら乗ったらあかん」
と断られ、
道中も道ゆく人々から
心無い言葉を浴びせられたそうです。
 
もぅ、
考えただけでココロ折れません!?
 
ってか、折れますよね~・・・
 
(-_-;)
 
 
そんな時代からしたら、
今はずいぶん暮らしやすくなりました。
 
介助者がいなくても、
駅員さんにサポートをお願いすれば
電車にも乗せてもらえるし、
 
商業施設もバリアフリー
標準装備になってきて、
トイレ難民になることも
以前よりは少なくなりました。
 
2020年の
さらにバリアフリーが充実したら嬉しいです。
 
・・・じゃあ、
「そよ風」が終刊するということは、
障害者の生き方や、
そのさまざまな違いへの理解が進み、
バリアフリーというものが
ある程度一般的なものになり、
雑誌がわざわざ取り上げ、問題提起をするような
特殊なものではなくなった
ということなのでしょうか。
 
だとしたら嬉しいです。
 
・・・うん、そうかもしれません。
 
たしかに、茶豆が小さかったころよりも
街は便利になって、公共機関も
気兼ねなく使えるようになりました。
 
でも、そうやって理解のある社会に
なってきてもなお、
相模原障害者施設での
凄惨な事件のようなこともありましたよね。
 
(あの事件も背景がとても複雑で、
いろいろな方面から
様々な意見が飛び交いましたネ。)
 
 
じゃあ それって、本当に、
「そよ風」の編集部のかたがおっしゃるような
「お互いの違いを認め合い、
 共に生きる社会」
になったってことなんでしょうか。
 
 
現状として、そうとは言い切れない部分も
まだまだありますよね。
 
 
バニラ・エア事件の話などでも書いたように、
どれだけ便利なものがあっても、
ココロが置いてけぼりだと
みんなギスギスしちゃいますよね。
 
健常者と障害者の両方が
互いに理解を示し、
歩み寄る社会になることこそが、
本当に平和な世界ってことなんだ
茶豆は思うのです。
 
何度でも言います。
「モノが・設備があるからいいじゃん」
じゃないんです。
 
そうやってお互いに理解しあえて初めて、
健常者も障害者も 分け隔てなく、
みんながそよ風のように気軽に
自由に街に出られるんじゃないかな。
 
心の風景with河野編集長.png
河野編集長と、心の2ショット!

 


 
今日のおは・きな・ずん、
いかがでしたか?
 
茶豆は終刊のニュースではじめて
「そよ風のように街に出よう」を知ったので
残念ながら購読することはできませんでした。
 
読みたかったなぁ。
 
だって身近にそういう雑誌があったら、
絶対読んでますよ。
 
とはいえ、新聞での紹介や、
公式サイトからあふれてくる優しさ、
敬遠しがちなことについて
あえて問題提起をしようという心意気に
実際に雑誌を手に取って読まずとも、
ファンになりました。
 
「そよ風」という雑誌があったことを、
茶豆は忘れないでしょう。
 
そして
誰もがそよ風のように街に出られる
そんな社会の一助になれるよう、
これからも
「まぼおは」を描いたり、
ブログを書いたりして、
健常者と障害者がお互いに歩み寄る
「双方向バリアフリー
ゆるゆる発信していけたらなと思いました。
 
それでは今回はこのへんで!
 
またね~(^^)/
 
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